レントクリニック方式は、先生が土地建物のオーナーと賃貸借契約を結び、土地建物の賃料を毎月オーナーに支払うシステムです。
オーナーが建物を建て、先生は内装費用を負担する。ビルテナント診療と同じ契約形態ですので、戸建クリニックで開業をしたいが、開業資金に不安のある先生にとっては、初期投資がビルテナント並みの低コストで開業が可能となります。
初期投資は抑えられますが、ランニングコストは当然家賃として先生の負担増となりますので家賃設定が契約のポイントとなるでしょう。
経営が安定する数年までは、家賃設定を低くする等の契約が必要かもしれません。
一般的に途中解約があった場合は投資した家主が一方的にリスクを負わないように、契約期間を長期に設定し、もし途中で解約する場合はペナルティとして家主側が投資した資産の残存価値相当額を先生側が支払う特約を契約に盛り込むことも多いと思われます。
これは、建物が先生側の要望に沿って建てられる場合がほとんどなので、これが魅力なのですが、半面中途解約の場合家主側にとっては使い回しの利かない不良物件となる可能性があるからです。
また、初期投資額の負担を家主側と先生側で平等に負担するため、建設協力金や保証金を求められることもあります。
先生にとっては自己所有の一戸建で開業するより初期投資金額は低く抑えられますが、将来自分のものにならない土地建物にイニシャルコストを投じるリスクは発生します。

文責:松田康成